最新の記事
カテゴリ
バレエ クラシック ヨーロッパ ハワイ アメリカ西海岸&ヨセミテ アジア その他海外旅行 北海道 京都 温泉宿 その他国内旅行 日々のお出かけ 美味しいお店 美味しいもの テレビ・映画 SPORTS BOOKS GOODS タヒチ 沖縄 タグ
以前の記事
LINK
その他のジャンル
|
バレエ遠征2日目は、1年ぶりの新国「ラ・バヤデール」。
衝撃のザハロワ・ドタキャン劇からもう1年とは、月日の流れのなんと速いこと ( ▽|||) 今回もチケット購入時は「今度こそザハロワ」と気合い充分だったのが、 既報の通りおめでた降板‥。 まあ、おめでたでは仕方ないし、ダンサーの格的に代役として弱いのでは? と言われていた英国ロイヤルの小林ひかるさんではあるが、 こういう機会でないと日本で観ることもないので、私はそれなりに楽しみな舞台だった。 しかし劇場で貼られてるポスターがザハロワのままっていうのは、 ひかるさんにも失礼だし、あまりにも未練がましいんじゃないの? 初日の土曜日はお客さんの入りも良く、客席・ホワイエとも賑わっていた。 ザハロワほどのダンサーともなれば、「彼女が出ないなら見る価値無し」 と言い切る人も少なくはないだろうけれど、 バヤの大きな見所は3幕「影の王国」のコールドでもあり、 それをクオリティの高い新国コールドで観たい!と期待する人も多いと思う。 私もその中の1人なので、代役が誰になってもこの公演には行くつもりだった。 しかし初演時に“年明けでお金無さそうだし、 今回は買うのやめとこう”と行かなかったことが今更ながら本当に悔やまれる‥。 *主なキャスト* ニキヤ:小林ひかる ソロル:デニス・マトヴィエンコ ガムザッティ:厚木三杏 大僧正:森田健太郎 黄金の神像:福岡雄大 ラジャー:逸見智彦 第1ヴァリ:寺島まゆみ 第2ヴァリ:西川貴子 第3ヴァリ:丸尾孝子 マトヴィエンコを観たのは一昨年のザハロワのライモンダ以来かな。 移籍の多いマトヴィは現在マリインスキー所属だけど、 私は所属カンパニーで彼を観たことは一度もなく、いつも新国のゲストばかりだ。 最近はボリショイ、マリインスキーでの来日メンバーには入っていなくて、 ゲストばかりで来日するという不思議なマトヴィエンコ‥。 でもザハロワ降板の責任を感じてか(別にマトヴィに責任は無いけど)、 気持ちの入った舞台だったと思う。 彼はソロルの衣裳がよく似合うし、 マネージュでは“回転→片足振り上げて着地”みたいな新技を入れて頑張っていた。 難しいリフトの多いソロルをそつ無く踊れるのは流石だと思う。 小林ひかるさんは、ロイヤルではまだファースト・ソリストなので、 ガムザッティは踊っているけれども、ニキヤは今回が初役だったそうだ。 ゲストでしかも初役って、、あまり聞かないし、 他の人選は無かったのかと正直思うが、 彼女は1・2幕とも、哀しい役どころのニキヤを熱演していた。 ただ踊りの技術はあっても、身長があまり高くない(158㎝くらい?)こともあり、 どうにも主役オーラが薄い。 技術はそれほどでなくても、きらきらオーラ全開のダンサーもいるのに、 彼女は見事にその逆パターンのようでちょっと勿体無い印象。 ニキヤの敵役であるガムザッティは、1年前にザハロワ代役を務めた厚木さん。 ‥うーん、高貴でツンとしたこの役は雰囲気は彼女に合っていたが、 踊りのスキルが全然ダメでがっくり。 何というか、手足の動きにタメがなく、ただカクカク踊っているだけなのだ。 (対するひかるさんはこのあたりが丁寧なので、とてもエレガントだった。) 私は2幕のガムザッティのヴァリがとても好きなのに、 これが何の情緒も無い出来だった‥。 正直、これでよく白鳥の主役が踊れたものだと思う。 外人ゲスト日のガムザに彼女をキャスティングしているので、 バレエ団は厚木さん推しなのだろうけど、 このレベルの主役にわざわざチケットを買う人は少ないのではないか? 個人的にはもっと踊れるダンサーが他にいると思うんだけどなぁ。 あと印象に残ったのは、第1ヴァリの寺島さんがとても優雅だったこと、 大僧正の森田さんが体格良すぎだったことかな。 寺島さんは一時期主役を踊っていたのに、 どういう事情がなのか最近は2つくらい下のポジションの配役が多いのが残念。 やっぱり芸監との相性とか、色々ややこしい問題があるのかしらね。 正直、この公演で私が感動したのは↑に書いたダンサーではなく、 新国コールドの方々と東京交響楽団の皆さま。 待望の3幕「影の王国」は、スロープ3段&8列×4人の豪華版。 これを楽しみにチケット買った私は、 きっちり揃ったアラベスクに感動して涙出そうだった。 今回観に行かなかった妹に「コールド32人だったよー」と報告すると、 あの狭い新国の舞台でそれだけ乗せるのも凄いし、 高レベルの32人が揃えられるのは ボリショイ・マリインスキー・パリオペくらいだと思っていたから凄い!と珍しくベタ褒め。 そして、ここまで感動したのは、東響のオケの出来が素晴らしかったのも大きい。 新国は基本的に東京フィルが多いのだけど、1~3月公演は東響担当になるのだそう。 詳しい人の話では、東響はバレエ公演でも1軍が来て下さるらしく、 この日は金管も弦も安定していて思わず目をつぶって音楽を聴きたくなるほどだった。 牧版「ラ・バヤデール」は良い作品だと思うので、また是非再演していただきたいと思う。
by hanakako1026
| 2011-01-21 23:43
| バレエ
|
ファン申請 |
||