最新の記事
カテゴリ
バレエ クラシック ヨーロッパ ハワイ アメリカ西海岸&ヨセミテ アジア その他海外旅行 北海道 京都 温泉宿 その他国内旅行 日々のお出かけ 美味しいお店 美味しいもの テレビ・映画 SPORTS BOOKS GOODS タヒチ 沖縄 タグ
以前の記事
LINK
その他のジャンル
|
3年ぶりの来日公演初日、ロパートキナのニキヤを観に行きました。
会場の文京シビックホールは、文化会館に比べると遠く感じる‥。 ホールから地下鉄駅はすぐだけど、山手線内側にしてはいまいちなロケーションなんですよね。 そして久しぶりですっかり忘れていた、文京シビックの「妙な健康椅子」。 太腿裏側が当たる場所に意味不明な段差があり、思わず青竹を入れたくなる。 前のめり防止なんだろうけど、これほんとやめて欲しいわー。 あとここの前方ブロックは階段ではなく、緩やかなスロープ。 今回は前席女性だったから助かった(それでもステージのど真ん中は被って見えなかった) けれど、男性だとたぶん私はアウト。 小柄な方はセンターど真ん中ではなく、サイドに振った席の方が安心かもしれません。 3演目セット券で買ったこの日の席はセンターブロックど真ん中でしたが、 周りはポツポツと空席がありました。 チケットを買ったものの都合が悪くなり来られなかったのか、どこかへ配った券なのかは不明。 でもロパートキナ日にしてはやや空席が目立っていたと思います。 まあ平日18:45開演だと行かれないという人も多いですよね。 *本日のキャスト* ミンクス ≪ラ・バヤデール≫ 全3幕 マリインスキー劇場管弦楽団 指揮:アレクセイ・レプニコフ ニキヤ(寺院の舞姫):ウリヤーナ・ロパートキナ ドゥグマンタ(藩主):アンドレイ・ヤコヴレフ ガムザッティ(藩主の娘):エカテリーナ・コンダウーロワ ソロル(戦士):ダニーラ・コルスンツェフ 大僧正:ウラジーミル・ポノマリョフ トロラグワ(戦士):イスロム・バイムラードフ 奴隷:アンドレイ・エルマコフ マグダヴェヤ(托鉢僧):グリゴリー・ポポフ アイヤ(ガムザッティの召使):エレーナ・バジェーノワ ジャンペの踊り:ヴィクトリア・クラスノクツカヤ アナスタシア・ニキーチナ マヌー(壺の踊り):ナデジダ・バトーエワ 舞姫たち(バヤデルカ) アンナ・ラヴリネンコ エレーナ・チミリ エレーナ・フィルソーワ スヴェトラーナ・イワノワ グラン・パ・クラシック ヴィクトリア・クラスノクツカヤ ダリア・ヴァスネツォー ヴィクトリア・ブリリョーワ ユリアナ・チェレシケヴィチ アンドレイ・エルマコフ アンドレイ・ソロヴィヨフ インドの踊り:アナスタシア・ペトゥシコーワ カレン・イオアンニシアン 太鼓の踊り:オレグ・デムチェンコ 金の仏像:アレクセイ・ティモフェーエフ 精霊たち:マリーヤ・シリンキナ アナスタシア・ニキーチナ ダリア・ヴァスネツォーワ 子役:日本ジュニアバレヱ ロシアのカンパニーによるバヤは、英国ロイヤルやミラノスカラ座、東バで馴染みのある マカロワ版とは構成が大きく違う。 (マリインスキーはポノマリョフ版ということでいいのかな。) マカロワ版との違いは、壺の踊り・太鼓の踊りがある、ブロンズアイドルが2幕で踊る、 2幕でニキヤが花を撒くヴァリがある、といったあたり。 その他にも、子役のシーンがあったり、音楽の使い方がちょこちょこ違っていた。 そして一番大きな違いは、3幕の影の王国で話が終わり、神殿崩壊のくだりが無いこと。 諸般の事情はあったにせよ、ニキヤに対して不義をはたらいたソロルやガムザッティに対しては 何のお咎めも無く終了(笑)。 まあ影の王国綺麗だからいいんだけど、マカロワ版を多く観ている人にとっては 「え?ここで終わり?」感は否めない。 どちらが好きかと言えば、うーーん、私はやっぱり見慣れているマカロワ版の方がいいかな。 構成だけでなく、毎度のことながらマリインスキーは衣装がちょっと微妙だったし。 この版ならではの良さは、パワフルな太鼓の踊りかしら。 そうは言っても、このキャストでのバヤはやはり豪華だった。 ロパのニキヤはとにかく演技が凄い。 正直、回転系の技はやや怪しいところもあったけれど、そんなことはまあいいやと思える 存在感だった。 バヤ独特の手首&肘を曲げる角度が凄くて、ロパの関節ってどうなっちゃってるんだろうか^^; 花篭の毒蛇に噛まれた瞬間、か細く「はっ‥」という声が出たときはダンサーというより女優のようだった。 (思わずにせよ、あそこで声が出てしまうダンサーはあまりいないのでは?) インドの衣装もよく似合っていたけれど、肋骨が数えられるほど痩せてるロパートキナには 3幕のチュチュの方が良かったかな。 ヴェールの踊りは観ている方も緊張しちゃったけど、儚げな美しさが堪能できたと思う。 そして敵役のガムザッティは、プリンシパルに昇格したコンダウーロワ。 前回イワンの仔馬で観た彼女は、更に素敵なダンサーになっていた。 今まで私の中でのガムザ・ランキング(笑)はヌニェスが一番だったのだけど、 コンダウーロワもかなりいい場所に来た。 全体的な安定度ではヌニェス、でも上背があるぶん私はコンダウーロワが好みかな。 さすがに演技力では、ロパ様の目ぢからに負けそうになっていたが、 とにかく綺麗だし、躍動感溢れるイタリアンフェッテも見事だったし、 やっぱりガムザはこれくらい踊れる人をキャスティングしないとお話にならないよと実感。 私はもう一度、ヴィシのバヤでも彼女が観られるのでとても楽しみ。 ‥ただ今回の降板騒ぎのしわ寄せが彼女に来ているので、疲労が溜まらなければいいのだけど。 ソロルのコルスンツェフは平常営業といった感じ^^ まあロパートキナが安心して踊れるのは、彼がいるからですもんね。 初日だったのでややジャンプが抑えめだったけれど、 これは文京シビックの舞台が狭かった影響もあるのかな。 全般的に人が密集しちゃって、見栄えがいまひとつだったような気がする。 他の男性ダンサーでは、奴隷とグラン・パ・クラシック両方にキャスティングされていた エルマコフが上手かった。 彼は跳躍もリフトも良かったので、これから出番が増えるのではないかしら。 名古屋の白鳥でも観られるといいな。 女性ダンサーは、主役2人以外であまり目立つ人がいなかったのが残念。 影の王国のヴァリも、シリンキナは淡白、他の2人は動きが重くて、いまひとつだった。 コールドは32人の豪華版でよかったのだけど、ポワント音がやや目立っていたような。 この分野だけは日本人の得意種目なのかなーと思った次第。 (新国や東バの影の王国の揃いっぷりは、かなり凄いと思う。) 今回はオケ付き公演なので、そちらもちょっと期待していたのだけど、 この日の出来はちょっと不安定だった。 全体的にテンポが速いのはいいんだけど、音色がまとまっていなかったので雑な印象が強かった。 ガムザッティのヴァリは金管多めのアレンジだったのだが、 その金管がプープーいってる状態で、これなら普通に弦主体の方が綺麗なんじゃないだろうか。 でも影の王国のヴァイオリン・ソロはなかなか美しかった。 とにかくまだ初日だし、これから徐々に調子が上がっていくことに期待。 次はヴィシの白鳥@名古屋、楽しみにしてます。
by hanakako1026
| 2012-11-17 11:00
| バレエ
|
ファン申請 |
||