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新国では珍しい地方公演、静岡へ来て下さるというのでいそいそとお出かけ。
連休中に初台へ行けなかった私に、この企画は有難い限り。 本拠地より1演目少ない“シンフォニー・イン・C”と“ペンギン・カフェ”のダブルビルでしたが、 自治体から補助があったのかS席はなんと6,000円というお手頃価格。 そこから更に直前割引20%オフで観ることができました。 往復ともぷらっとこだま利用で、初台へ行くことを思えばかなりのお得感^^ 静岡県、並びに新国の皆様、ありがとうございました。 会場のグランシップは、静岡からJRで1駅の東静岡駅前。 HPには駅からメインエントランスまで徒歩3分とありますが、 入口は駅とは反対側だったし東海道線のホームは長いので、普通に歩くと10分弱でしょうか。 3分というのは、かなり真剣に走らないと無理なのでは。 中ホール・大地はやや横長の座席レイアウト。 1階後部端寄りでも見切れはなく、段差も高めでなかなか良いホール。 何より、舞台が近いのが魅力的。 この公演は子供に親しみやすいタイトルの“ペンギン・カフェ”があったからか、 子供料金は1,000円と破格の安さでした。 1,000円なら映画観に行くのと変わらない値段。 予想通り、ホールは前後左右子供だらけ。 それもバレエやピアノやってますって感じの女の子だけではなく、ジャージ着てる男の子も多数。 この子たちがバランシンを静かに観られるのか?と不安な気分に‥。 案の定、舞台が始まってからも小声のお喋りや菓子袋のガサガサがあちこちで発生。 鑑賞マナーはもちろん大人が気を付けるべきだけど、今回は大人も素人さんが多そうだったし、 ホール側はもう少し細かくアナウンスをすべきだったんじゃないかと思います。 前のめりや袋のガサガサ音が迷惑っていうのは、たまにしか来ない人にはわからないことなので。 でもサントリーや東文でもたまに鳴る携帯音が、皆無だったのは素晴らしい。 ◆シンフォニー・イン・C Symphony in C 第1楽章 米沢 唯、 菅野 英男 第2楽章 小野 絢子、 厚地 康雄 第3楽章 寺田 亜沙子、 奥村 康祐 第4楽章 本島 美和、 マイレン・トレウバエフ 新国の in C は一昨年のオープニング・ガラで、「お!かっこいい」と思ったのだけど、 この日も期待通りの素晴らしさだった。 第1楽章の米沢さん、2月のジゼルよりさらに細くなったような。 正確な足捌き、柔らかなアームスでビゼーの旋律に合わせ軽やかに踊る。 しかし、この日はコリフェで好評の五月女さんのチェックがミッションだったにもかかわらず、 後ろのめっちゃうるさかった子供に気を取られ、よく見ていなかった~。 おかーさん、一応バレエなんだからもう少し注意してよ‥。 気を取り直し、第2楽章。 唯一のアダージョパートに、小野さんと厚地さん登場。 厚地さん、古典王子よりコンテのシンプルな衣装の方が似合うわ。 このお2人、身長差が結構あったけど、そのぶんリフトは安心して観られた。 と言うか、厚地さんはリフト要員か?と思うほど、ひたすら運びまくっていた。 男性の見せ場が少なかったのはちょい残念だったが、絵的にも美しいお2人。 小野さんはいい意味で貫録が出てきたと思う。 第3楽章、寺田さんはジゼルのペザントPDDより、ずっと良かった。 やっぱり得手不得手ってあるのかな。 奥村さんは、とにかく楽しそう。 というわけで観ていて幸せな気分になるお2人だった。 第4楽章は、やや濃ゆいお2人、本島さんとマイレン。 でも外人ゲスト日に行くことが多かった私は、本島さんは意外と観てないかも。 盛り上がる音楽に合わせて、男性プリンシパル4人が並んで踊る姿は圧巻。 ここまで見応えがあるのは、コリフェの皆様の力によるところも大きいと思う。 新国のバランシンはやっぱり格好いい!と再認識した舞台だった。 最初うるさかったお子様方も、迫力あるダンサーの皆様に圧倒されてか徐々に静かになり、 最後はたくさんの拍手を送っていたのが印象的。 でも、休憩入ったところで「ねー、おかーさん、今のがペンギン・カフェ?」と聞いてる子がいたり^^; (確かに衣装は黒と白だったけどね。) まあ初めて観るバレエがバランシンってある意味凄いかも。 ◆ペンギン・カフェ ´Still Life´ at the Penguin Café ペンギン :さいとう 美帆 ペンギンウェイター:大和 雅美・石山 沙央理 ユタのオオツノヒツジ :湯川 麻美子 オオツノヒツジのパートナー:マイレン・トレウバエフ テキサスのカンガルーネズミ :八幡 顕光 豚鼻スカンクにつくノミ :高橋 有里 ケープヤマシマウマ :奥村 康祐 熱帯雨林の家族 :本島 美和・貝川 鐵夫 ブラジルのウーリーモンキー :福岡 雄大 前回は行かなかったので、初めてのペンギン・カフェ。 軽快な音楽に合わせ、さいとうさんのペンギンが可愛らしくクルクルと踊る。 私にとってのさいとうさん=ドン・キのキューピッドなのだが、彼女はこういう動きが本当に上手い。 ペンギン・ウェイターのお2人も、負けない可愛らしさだった。 色っぽいオオツノヒツジは、被り物をしていても「あ、湯川さんだ」とすぐにわかった。 彼女はあの雰囲気にぴったり。 タキシード姿の男性陣もイケメン揃いだった。 終盤、彼女を持ち上げた男性の頭にヒラヒラの衣装がからまってしまい、 どうするのかと見ていたら、落ち着いた様で首を振り、払い落としていたのはさすがだった。 八幡さんのカンガルーネズミは、コミカルな動きでお子様方の拍手をたくさん貰っていた。 この舞台の被り物はどれも出来が良く、遠目に見ると本当に可愛らしい。 でも私が一番気に入ったのは、被り物無しの熱帯雨林の家族。 本島さんと貝川さんが良かった~。 貝川さんて、ちょっと地味目のエスパーダの印象しかなく(ごめんなさい)、 全然期待していなかったのに、この静かな役柄は嵌っていたと思う。 あのちょっと不思議な衣装も、細身のお2人が着ると魅力的になる。 このパートが一番心に沁みた。 最初の明るく楽しい舞台から少しずつ空気が変わり、 登場した方舟にペンギンは乗らず、静かに見送るというラストに、 説明は無くても何やら重いメッセージを感じた子供客が静かに観ていたのが印象的だった。 このへんのビントレーの演出は、親切で上手いと思う。 そんなわけで、満足の静岡遠征でした。 次回新国は来月の厚地さんバジルの予定。
by hanakako1026
| 2013-05-11 18:00
| バレエ
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