最新の記事
カテゴリ
バレエ クラシック ヨーロッパ ハワイ アメリカ西海岸&ヨセミテ アジア その他海外旅行 北海道 京都 温泉宿 その他国内旅行 日々のお出かけ 美味しいお店 美味しいもの テレビ・映画 SPORTS BOOKS GOODS タヒチ 沖縄 タグ
以前の記事
LINK
その他のジャンル
|
1週間前、酷暑のオーチャードホールで観たエトワール・ガラの覚え書き。
エトワール・ガラは、その名の通りパリオペのダンサーを中心としたガラで、 今回が3回目。 いまだ全幕を観たことがないというパリオペ超初心者の私があれこれ書くのも おこがましいのですが、あくまでも備忘録ということで^^; もともとダンサーの知識が無いところに、悪名高いオーチャードの端席、 更にはオペラグラスを忘れて行ったため、記憶に残っている演目だけ書いておきます。 まずは最初に観た<Bプロ>から ******************************* ●「コッペリア」第2幕より (振付:J.ギヨーム・バール、音楽:L.ドリーブ) ドロテ・ジルベール、ジョシュア・オファルト お馴染みのコッペリアだけれど、この振付は日本初演だそう。 私はやや抑え目の振付?くらいの違いしか感じなかった。 一番盛り上がるコーダの振付は、よく観る版とほとんど変わらないと思う。 ドロテはとっても可憐なんだけど、回転系が弱い‥。 この日もフェッテの途中で一度踵が落ちて完全に止まってしまっていた。 妹の話ではこれくらいはよくあることで、諦めて止めてしまったこともあるそうな。 「黒鳥の音楽が完全に余ってたことがあったからね」 うーむ、そういうダンサーもいるのねぇ。 ●「ロミオとジュリエット」よりバルコニーのシーン (振付:K.マクミラン、音楽:S.プロコフィエフ) エフゲーニヤ・オブラスツォーワ、マチュー・ガニオ 先月本家ロイヤルで2回観たばかりのロミジュリ。 当初は、パリオペの王子マチューとシアラヴォラの予定が、シアラヴォラが怪我で降板 したため、マリインスキーのオブラスツォーワにキャストチェンジした。 マリインスキー(ラヴロフスキー版)とパリオペ(ヌレエフ版)の真ん中を取って(?) マクミラン版にしたのだろうけれど、二人とも普段踊っていない振付だったので 当然のことながらあまりスムーズではなかったと思う。 特に、マチューが膝を付いた体勢からジュリエットを数回持ち上げるリフトが怪しかった。 もちろん大きな失敗は無かったけれど、ただ踊っているだけ‥という淡白な印象。 マチューはサポートがあまり得意ではないのかな。 まあ吉田都さんの渾身のロミジュリを観たあとだし、仕方ないか。 しばらく、ロミジュリ観るのは封印した方がいいかも。 ●「フラジル・ヴェッセル」(振付:J.ブベニチェク、音楽:S.ラフマニノフ) シルヴィア・アッツォーニ、イリ・ブベニチェク、アレクサンドル・リアブコ イリの振付による作品。 前ふたつがイマイチだったのが、これで目が醒めた! めちゃ格好良かった。 1月のドレスデン、埼玉だったので行かなかったのをちょっと後悔。 リアブコは相変わらず素晴らしく、水色の衣裳も綺麗だった 振付の才能があるダンサーってそれだけで魅力upしてしまう。 この日の一番のお気に入り作品。 ●「ディーヴァ」(振付:C.カールソン、音楽:U.ジョルダーノ) マリ=アニエス・ジロ ジロの魅力全開のコンテンポラリー。黒の背中が大きく開いたドレスが とてもお似合いだった。 ●「薔薇の精」(振付:M.フォーキン、音楽:C.M.フォン・ウェーバー) エフゲーニヤ・オブラスツォーワ、マチアス・エイマン 可憐なオブラスツォーワとやや中性的なエイマンの組み合わせ。 オブラスツォーワは、こういう役が本当によく似合う。 外見だけでなく、基本をしっかり叩き込まれた危なげないダンスを観ると、 ロシアバレエはやっぱり違うなぁと思う。 長い手足を伸びやかに使ったエイマンもとても良かった。 まだ怪我もなくまさに伸び盛りの若手という感じで、観ていて気持ちが良い。 若さゆえの勢いだけでなく気品もある踊りっぷりはこれからが楽しみ♪ ●「瀕死の白鳥」(振付:D.ウォルシュ、音楽:C.サン=サーンス) マリ=アニエス・ジロ 白ドレスのジロが客席から登場。街の喧騒の中、舞台へ上がるという演出。 こんな瀕死もあるのね~。 ●「牧神の午後」よりプレリュード(振付:D.ボンバナ、音楽:C.ドビュッシー) エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ 「これも世界初演なのか」とぼんやり観ていたら、小布をヒラヒラさせているところで、 女性が牧神、男性がニンフ、と男女が逆転していることに気付く。 なかなか面白い発想の転換だった。 ●「プルースト~失われた時を求めて」よりモレルとサンルー (振付:R.プティ、音楽:G.フォーレ) マチュー・ガニオ、ジョシュア・オファルト ベージュのタイツだけの男性二人が踊る、ルグリガラでも観た演目。 今回はややさっぱりした印象だったけれど(男性二人の怪しさが稀薄)、 マチューはロミジュリよりこちらの方がずっと良かったと思う。 ●「アパルトマン」よりグラン・パ・ド・ドゥ (振付:M.エック、音楽:フレッシュ・カルテット) マリ=アニエス・ジロ、イリ・ブベニチェク 有名な「アパルトマン」。去年のフェスで、ギエム×ニコラで観たけれど、 踊る人が変われば雰囲気も変わって面白い。 ジロ×イリの方が、どこか激しかったように思ったのは私だけかしら。 踊りよりもこの二人が大柄だったから激しく見えたのかな(笑) エンディングがギエムの時とはちょっと違っていた。 しかしアパルトマンの衣裳は、なんで「田舎に引っ込んだエコ夫婦」風味なんだろう。 ●「スターズ アンド ストライプス」(振付:J.バランシン、音楽:J.P.スーザ) ドロテ・ジルベール、マチアス・エイマン いかにも「ガラ」という雰囲気の楽しい演目。私はこの日が初見。 二人ともとにかく飛ぶ跳ねる‥が、やっぱりドロテの回転系は怪しかった^^; でも、そんなことはどうでも良くなる(良い訳はないが)ほど、 茶目っ気たっぷりのドロテは魅力的だった。 数年前にパリオペ好きの妹が、「垂れ目のドロテが次男に似ている」と言ってたのだけど、 この日もしつこく言ってた。 (確かに目が離れ気味で下がっている配置は似てるかな、正統派フランス美女ダンサーに 似ているなんて、とんでもない話ですが。) マチアスはトリにふさわしい弾けたダンスで素晴らしかった。 次の来日公演は、お金が無くてもちゃんと観に行こうと思った。
by hanakako1026
| 2010-08-08 10:34
| バレエ
|
ファン申請 |
||