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9月にも2回バレエに行ったのに備忘録をサボリ中‥。
今日から日曜まで連日Liveなので、忘れないうちにメモメモ。 2週間に渡る東京公演を終え、なぜか唯一名古屋に来てくれた「オーストラリア・バレエ」。 けれど、ダンサーの予備知識が無いのと、チケ代が東京より2,000円も高かったのとで 前売りは買わずじまいだったのが、オクで見つけたお得チケットをget♪ オーストラリアの「白鳥の湖」は、世間で知られている古典版とは全く違うお話。 故ダイアナ妃の不幸を彷彿とさせるオデット、婚約者であるジークフリート王子、 王子の愛人であるロットバルト公爵夫人、この3人のドロドロの愛憎劇なのだ。 去年のバレエ・フェスでこの3人のドロドロシーン(?)をプロモートされた時は 「こんなのバレエで見なくていいわ~」と思ったのだけど、これがなかなか面白かった。 名古屋の秋公演は、「クラシックフェスティバル」の通し券を買ったご老人が多いのだが、 話の展開がわかりやすいのか、意外とウケていた模様。 (まあ2時間ドラマのようなお話ですもんね。) 名古屋公演は事前にキャスト発表もなく、行ってみれば東京のセカンドキャストだったが、 若手のアンバー・スコット&アダム・ブルのカップルは素晴らしかった。 アンバー・スコットは顔もスタイルも美しく、絵に描いたような美人さん。 華奢な体なのに軸がしっかりしていて、どんなに激しい振りでも踊りが全くブレない。 白鳥のコールドと一緒の衣裳を着ていても、一目で彼女とわかる華もある。 儚げに見えながら、心の奥に強い芯があるオデットを好演していたと思う。 対するアダム・ブルは、金髪で長身。 スコットがフルポワントでも軽く20㎝は差があったので、 「もしや190㎝超?」と思ったら、プロフィールによると192㎝とのこと。高っ! 背が高いダンサーは動きが大味になりやすい印象があるのだけど、 彼はそんなことはなく、軽やかかつ安定した身のこなしだった。 そしてこのカンパニーの売りは、1にも2にも「リフト」。 アイスダンスの振付のような横に流れていく低いリフトや、真上に片手で持ち上げるリフト、 男性のパワーばかりでなく、女性のバランス感覚が要求される難しい技が連続する。 もうリフトはこれでもか!というくらいのてんこ盛りで、ちょっとやり過ぎ感もあるけど、 まあ観ていて飽きないのは確か。 ただ、リフトをあまり入れられない2幕の白鳥のシーンはやや間延びした印象だったかな。 それでも前傾した円形の舞台での白鳥群舞シーンは独創的で素晴らしかったし、 終盤の直線的で複雑なフォーメーションも古典白鳥とは全く違って印象的だった。 パワフルな踊りだけでなく、このカンパニーは衣裳と舞台装置のセンスが秀逸。 1幕のオデットの衣裳は、人魚姫@デンマーク・バレエを彷彿とさせる長いドレーン付の 純白のウェディングドレス。 あのドレーンを踏まずに、裾さばき良く踊るスコットは凄い! 白鳥たちの衣裳も、広がりを抑えながらもシックで美しいラインだったし、 3幕の夜会シーンの黒系のドレスはどれも素敵だった。 そして、今回の指揮者はニコレット・フレイヨンさんという女性。 バレエで女性の指揮者って、私は初めて。‥あまりいないですよね。 金髪のショートカット、凛とした雰囲気の素敵な方で、大きな拍手を貰っていた。 カーテンコールで、普段は女性プリンシパルが舞台下手へ指揮者をお迎えに行くところが、 今日はアダム・ブルが歩いて行っていたのがとても新鮮だった(笑)。 女性の場合はそりゃ男性がお迎えするわけですね。 しかし魅力的な指揮者に反して、オケの出来は今ひとつだったような‥。 トランペット&ホルン&クラリネットのあまりに自信なさげな演奏で、 聴いているこちらまで不安な気分になってきた。 ペットとホルンは夜会シーンのファンファーレで豆腐屋状態になっていたし「(´へ`; 白鳥は音楽覚えてるお客が絶対多いので、もうちょっと頑張って欲しい。 今日はとにかくお客の平均年齢が高く(いつものバレエより20才はゆうに高い)、 普段からバレエを観ている人ではなく、何かの縁でクラシックフェスティバルの券を 買ってしまいましたと思われる人が多数で、客席の落ち着きが無かったのが残念。 古典の白鳥じゃないことに不満を言ったり、挙句の果てには終幕を観ずに帰る人も。 そういう人達が1階中央の目立つ席に座っていたため、カテコの時には空席が とても目立っていた。 バレエ公演とクラシックコンサートの客層ははっきり分かれているのだから、 こういうチケットの売り方はやめて欲しいと切に思う。 (東京で、バレエとクラシックをセット売りする公演など無い。) 残っていたお客さんは惜しみない拍手を送っていたけれど、日本公演の大トリが あんな空席だらけで、オーストラリアの方々には申し訳ない気持ちになった。
by hanakako1026
| 2010-10-22 02:01
| バレエ
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