最新の記事
カテゴリ
バレエ クラシック ヨーロッパ ハワイ アメリカ西海岸&ヨセミテ アジア その他海外旅行 北海道 京都 温泉宿 その他国内旅行 日々のお出かけ 美味しいお店 美味しいもの テレビ・映画 SPORTS BOOKS GOODS タヒチ 沖縄 タグ
以前の記事
LINK
その他のジャンル
|
7月末から大バレエ祭りだったのに、暑さと脱力でメモ書き進まず‥。
とりあえず書きやすいこちらから^^ +++ 「白鳥の湖」(全3幕4場) 原振付 M.プティパ、L.イワノフ オデット/オディール:アンナ・サモストレーロワ ジークフリート:ワディム・ムンタギロフ ロットバルト:デニス・ロヂキン 王妃:ナタリア・スミルノワ 家庭教師:ディムチク・サイケーエフ 道化:セルゲイ・フェドルコフ パ・ド・トロワ:ミハイロ・トカチェク、直塚美穂、リュドミラ・ミジノワ 小さい白鳥:ヴァレリア・ドロポワ、ラリッサ・ファブリクノワ、橋本有紗、直塚美穂 大きい白鳥:リュドミラ・ミジノワ、マリア・ベリカイア ナポリ:アントン・マリツォフ、橋本有紗 チャルダッシュ:グリゴリー・イワノフ、エリザヴェータ・サヴィナ マズルカ:ゲルマン・シュナイダー 指揮:ティムール・ゴルコヴェンコ 管弦楽:東京ニューシティ管弦楽団 +++ タイトルは正式名称にしたけど、通りが良いのはタッチキン・バレエ。 4年前震災直後の4月に来日予定だったのが5月に延期して決行。 この時はイープラス主催だったのだが、特殊な状況だったため チケット全額払い戻しも受け付けていた。 私もちょっと迷ったけれど名古屋公演だったこともあり払い戻しはせず。 行ってはみたもののちょっと不思議なバレエ団だった(感想はこちら)。 この時のタッチキン氏は「今後は毎年の来日を目指したい」と鼻息荒かった。 たぶん以前のミハイロフスキーやキエフのポジションを狙っていたのだろうけど、 いやいやあの群舞のレベルではお客さん来ませんって‥。 そしてすっかり忘れていた4年後、、 なんと若手のホープ、ワディムくんとロヂキンを連れてくるというのでびっくり。 いくらオフシーズンとは言え(ロヂキンは春にパリ公演のゲストでも踊っている)、 この2人を引っ張れるなんて、どういうコネ?? ロシア人は義理堅いのだろうか? ワディムくんを全幕で観られるのは魅力だけど、 主役以外ダメダメだったカンパニーへ2万円の交通費かけて行くのはちょっとね‥ と思っていたら、8月末に得チケ発売。 しかも発表時に未定だった王子:ワディムくん日のロットバルトがロヂキン。 これは一度に両方観られるではないか!と舞い上がってチケット買ったのが11日前。 でも買ってから劇場付オケは来日せず在京オケに変わるし、 これはやはり無駄遣いだったかも‥と少々後悔。 いや、新国くるみに行かないならこれが今年最後のワディムくん、 1年に4回全幕観られるならいいじゃないか!と自分を慰めつつ出かける。 山手線遅れて5分前に着いたオーチャードは明らかに人が少ない。 1階席は通路前の2列はスカスカ、通路後ろは1/4もいなかったかも。 (私のバレエ空席度1位だったキエフのバヤを更新したかもしれない‥) ひえー、ワディムくんもロヂキンもこんなスカスカの劇場で踊ったことあるんだろうか? と余計な心配をする。 演奏酷いとあちこちで書かれていたオケは、まあ‥ボチボチかな。 そりゃ3日目だもんね。 幕が上がると、セットと衣装はそこそこ豪華だが、ダンサーの数が少ない。 顔デカ、太めの男性ダンサーもいて、イケメン度低い。 そして麗しいワディムくん登場。 白×黒×ゴールドの王子衣装がよく似合う~。 もうここからは、ワディムくんとトロワを踊った直塚さんの観察に専念する。 直塚さんは音感良く、指先・つま先まで美しい踊りが素晴らしかった。 技術的には日本のカンパニーのソリストくらいの印象。 やはり海外で長く頑張っている人は根性が違う。 トロワの他に、4羽の白鳥、花嫁候補も踊っていたが、 6人並んで踊る花嫁候補だと彼女の丁寧な所作が際立っていた。 と言うか、他のダンサー緊張感無さすぎ。 白鳥コールドも手の上げ下げが全く揃っておらず見映えが悪い。 そもそもここのコールドは3人×6列の18人という小編成。 標準より6人も少ないとやはり見劣りは大きい。 白鳥コールドが18人ということは、もしやバヤも18人なのか。 あの技術でスロープをちゃんと降りられるのか、怖いモノ見たさで見てみたい^^; オデット/オディールのサモストレーロワは、ごくごく普通のロシア人ダンサーで、 失敗無くきちんと踊っていた。 4年前に見たコレスニコヴァの濃さが苦手な私には、 サモストレーロワの方が落ち着いて観られて良かった。 ただオディールの妖艶さやドヤ顔は、もう少し頑張った方がいいと思う。 32回はダブルも入り、癖の無い綺麗な回転だった。 そしてロヂキン。 私はボリショイでのロットバルトを見ていないが、なかなか面白いキャラだった。 タッチキンの衣装は、マリインスキーより大きな羽根で豪華。 祝宴の場では黒×赤のマントにブーツという派手派手衣装。 これがよく似合って、激しくふてぶてしいのだ。 まあ悪役という意味ではいい演技なんだけど、ブーツ履いたチンピラか?という雰囲気も。 あちこちのカンパニーの白鳥観てるが、このロットバルトはなんだか新しい! と言うか、これ別の役じゃないの??と見ているうちにだんだん可笑しくなってきた。 とにかく上品さは皆無で、豪快で荒々しいロットバルト。 祝宴の場では、無駄にゴージャス美女な王妃様 (この人も標準的な王妃キャラからは外れていると思う)と並んで偉そうに座り、 ワディムくんのソロパートをガン見していたが、全然祝宴ぽくなかった。 このシチュエーションはこの先たぶん二度と無いよね。 あー、これ見られただけでも交通費かけて来た甲斐があったわ! と感動しながらじっくり眺めた。 いつもは、どうせお約束の終了でしょ~とぼんやり眺めている終幕。 今回は2人の対決が観られるとワクワクだった。 若い2人のジャンプ合戦は短かったけど見応えがあった。 ロヂキンは相変わらずチンピラ風で、 お上品なワディムくんが勝つとはとても思えないのに、 ワディムくんがあっさり羽根をもいで終了。 なんか倒れ込むところまで格闘技か?という勢いの元気なロットバルトだった。 倒れて動かないロットバルトのすぐ横で 王子とオデットが手に手を取り合いハッピーエンド。 なんか違った方向性だった気もするけど豪快な終幕だった。 ニェダクのロットバルトは、、、たぶん違うキャラだったんじゃないかと思う。 しかしロヂキンは王子より、一癖ある悪役・敵役が似合うのではないか。 後からザハロワとの白鳥動画見たけど、ロットバルトの方が活き活きしてる気がする。 この日はロヂキンもワディムくんも伸び伸びと踊っていて 客席が寂しい割には楽しそうにも見えた。 少なくともワディムくんは、フェスの舞台よりずっと良かったと思う。 オケは序盤は頑張っていたものの、祝宴ではお笑いファンファーレになり、 オディールパートではヴァイオリン・ソロが破綻していたが、 まああの程度ならバレエではよくあるレベルで許容範囲だった。 いまいちのコールド&オケでも、ワディムくんとロヂキンの共演が見られたのは収穫。 ワディムくんはどこで踊っても素晴らしいということも確認。 突っ込みどころも多かったが、この日の舞台はたぶん忘れないと思う。 ワディムくんが、来年も新国ゲストで来てくれますように。
by hanakako1026
| 2015-09-05 23:00
| バレエ
|
ファン申請 |
||