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1月の新国「シンデレラ」に続き今年2回目のびわ湖ホール。
↑の時は米原付近大雪で大変だったが、今回は初夏の陽気。 カンパニーの皆様も散策を楽しめたのではないかしら。 +++ パリの炎(全2幕) 音楽:ボリス・アサフィエフ 台本:アレクサンドル・ベリンスキー、アレクセイ・ラトマンスキー (ニコライ・ヴォルコフとウラジーミル・ドミトリエフの原台本に基づく) 振付 : アレクセイ・ラトマンスキー 原振付:ワシリー・ワイノーネン 美術:イリヤ・ウトキン、エフゲニー・モナホフ 衣装:エレーナ・マルコフスカヤ 音楽監督:パーヴェル・ソローキン 照明デザイン:ダミール・イスマギロフ 音楽構成:ユーリー・ブルラーカ 指揮 : パーヴェル・ソローキン 管弦楽:ボリショイ劇場管弦楽団 ジャンヌ(ガスパールとリュシルの娘):エフゲーニャ・オブラスツォーワ ジェローム(ジャンヌの兄):アレクサンドル・スモリャニノフ フィリップ(マルセイユ生まれの青年):イーゴリ・ツヴィルコ コスタ・ド・ボールガール侯爵:セミョーン・チュージン アデリーヌ(侯爵の娘):アナ・トゥラザシヴィリ ミレイユ・ド・ポワチエ(女優):マルガリータ・シュライネル アントワーヌ・ミストラル(俳優):ダヴィッド・モッタ・ソアレス ジャルカッス(侯爵に仕える老女):イリーナ・ズィヴロワ ジルベール(マルセイユ義勇軍の隊長):アレクセイ・ヴォドペトフ フランス国王ルイ16世:ゲオルギー・グーゼフ フランス王妃マリー・アントワネット:マリーヤ・ジャルコワ ガスパール(農民):ユーリー・オストロフスキー リュシル(ガスパールの妻):アンナ・アントローポワ バレエ《リナルドとアルミーダ》 愛の神アモール:オルガ・カリーニナ 花嫁の幻影:ネッリ・コバヒーゼ アルミーダの友人:アリョーナ・コワリョーワ、オルガ・マルチェンコワ、 マルファ・フョードロワ、ヴィクトリア・ヤクシェワ 女神たち:エルヴィナ・イブライモワ、ブルーナ・カンタニェデ・ガッリャノーニ、 クセーニア・ジガンシナ、ヤニーナ・パリエンコ、 ダリーヤ・ボチコーワ、アナスタシア・グバノワ 狩人たち(侯爵の友人):バティール・アナドゥルディエフ、マクシム・スーロフ、 マクシム・オッペンハイム、セルゲイ・クズミン オーヴェルニュの踊り:オクサーナ・シャーロワ、ヴェラ・ボリセンコワ、 イワン・アレクセーエフ、ヴィタリー・ビクティミロフ、 マルセイユ人の踊り:マクシム・スーロフ、アレクセイ・マトラホフ、エゴール・シャルコフ 国民公会の議長:アレクサンドル・ファジェーチェフ 儀典長:アレクセイ・ロパレーヴィチ 画家ダヴィッド:ユーリー・オストロフスキー 従軍商人:エウゲーニャ・サヴァルスカヤ +++ 主役4名以外は、ほぼ東京の14日(1st.キャスト)と一緒で、 違うのはジルベールとオーヴェルニュの踊りだけ。 この日ジルベールを踊っていたヴォドペトフは長身イケメンで目立っていたが、 14日はオーヴェルニュを踊る模様。 ジルベールより出番は少ないがこれもカッコいいキャラダンなので期待できる。 オブラスツォーワの全幕は、同じびわ湖の2009年11月のマリインスキー「眠り」以来。 この時は相手役のシクと破局直後で何とも微妙な空気の舞台。 公私別とは言え、このタイミングでこのキャスティング?!と話題になっていたし、 私の記憶にあるのはシクのラメ王子っぷりのみ。 わりと冷え冷えしたオーロラさんだったのだと思う。 あの時の二人もそれぞれパートナーを得て子持ちだものね~、時が経つのは早い^^; 7年半ぶりに主役で見るジェーニャは相変わらず可憐だった。 クリサノワはともかくマーシャとは人種が違いすぎる!と感動したが、 舞台の上に人の多いこの作品ではちょっと小柄過ぎるかな‥。 かなりのオーバーアクションで動かないと、どこに居るのか探してしまう。 クリサノワもオシポワもそんなに長身ではないと思うが、小顔が災いしているのかしら。 ジャンヌの村娘衣装は似合っているのにこのあたりが惜しい。 初役だからか1幕のアクロバティックなリフトはやや慎重だったため、 クリサノワに比べるとスピード感には欠ける。 ロンドンではどちらかと言えばクリサノワに引っ張られていたツヴィルコが 優しくサポートしているのが印象的だった。 日本初演ということもあり、舞台が温まるのに少し時間がかかったかも。 ツヴィルコは去年の舞台より明らかに精進しており、いい意味で貫録があった。 アデリーヌ当たり役のカプツォーワに代わるトゥラザシヴィリも予想以上の出来。 慈愛感はカプツォーワの方が勝るが、上品かつ情緒豊かに踊っていた。 個人的にはオブラスツォーワは、ジャンヌよりアデリーヌの方が雰囲気に合っている のではないかと思うのだけど、やっぱり主役への拘りが強いのかしらね。 唯一弱いと感じたのは、ジェロームのスモリャニノフ。 大柄なので軽快さにやや欠けていたが、この方、白鳥では道化を踊ったのよね? 道化としてもちょっと大柄な気がする。 ロンドンの2公演はどちらもサヴィンだったし、この役も1st.の壁は高いか。 勝手にエロ男爵と解釈しているボールガール男爵はこの日もチュージン。 ロンドンもずっとチュージンだったが、後継者は育つのか??と心配になるくらい チュージンが嵌ってる。 この時代に実在しそうなエロ男爵演技が素晴らしい。 ラストの毅然とした立ち姿も美しい。 ロンドンで微妙に感じた俳優&女優(オフチャレンコ&チホミロワ)は、 モッタ・ソアレス&シュライネルだった。 この二人はもともとジゼルのペザントPDD予定だったのに、この時は男性だけ変更。 ようやく見られたモッタ君はお見事だった。 シュライネルとの息も合っていたし、音感と猫足着地が素晴らしい。 元シュツットのカマルゴ君と言い、私の中ではブラジル人ダンサーの評価が上がっている。 ロンドンでグダグダだったPDDも上手くまとめていたが、 ゆったりした音楽で密着して踊るこのPDDは地味に難易度高いのね。 (サポート下手な男性だとあっという間に崩壊すると思う。) せっかく出番が長いのに、バレーボール選手のような赤白ボーダーのサポーターが 悪目立ちしている女優の衣装はあまり好みではないわ。 全体的な印象だと、ジェロームよりこの二人の方が踊り的にははるかに目立つから、 キャスティングは重要だと思う。 休憩後の2幕は、派手なドラムダンスあり、有名なPDDありで、見どころ満載。 ドラムダンスのジャンヌは体の反りがポイントだと思うのだけど、 これはクリサノワが凄い。 クリサノワ→マーシャと観て、マーシャ負けてる~と思ったのだが、 ジェーニャも及ばずという感じだった。 踊りのパワフルさでは、クリサノワ>>>マーシャ>ジェーニャ かな。 PDDは無理に超絶技巧を入れず、フェッテも音に合わせてきっちりという構成。 オシポワと比べてしまうと見劣りはするけれど、オリジナルの振付をきちんと踊って いるのでこれはこれで問題無いと思う。 ただ、もともとジェーニャはフェッテがあまり得意ではない印象があり、 (基本のカタチは綺麗だけど連続して回るのはきつそう) グランフェッテは回り切れるかちょっとだけ心配した。 あれだけPDDが有名な作品だと、観客も当然高いレベルのヴァリを期待してしまうし、 やはり超絶技巧自慢の人じゃないとちょっと厳しいのかなとは思う。 クリサノワ、マーシャを観た上での比較なのでちょっと辛口になってしまうが、 ジェーニャも演技は良かったし主役としては充分だった。 でもボリショイの主役はやっぱりハードル高いですね。。 パリ炎の群舞は、気のせいか大柄な女性の出番が多く、 ミルタで話題だったコワリョーワちゃんに負けず劣らずの長身女性が何人も踊っていた。 男性3人のマルセイユの踊りは、もう少し切れ味があると良かったかな。 ちなみにロンドン公演は、ムクルトチャン、マトラホフ、グゼフだった。 (ガッチリ体型のマトラホフはしっかり記憶に残っていた。) ガラ公演ではお馴染みのPDDも、全幕の中で観るとさらに素晴らしい。 ボリショイらしいパワフルな舞台で、14日のクリサノワ&ウラドもとても楽しみ。 ロンドン公演・クリサノワ&ツヴィルコの感想 ロンドン公演・アレクサンドロワ&ラントラートフの感想
by hanakako1026
| 2017-06-11 10:00
| バレエ
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